本書に載っている感想文は表紙の文言にもあるようにすべて虚構でできている。
感想文に出てくる喜怒哀楽、思い、感情の揺れ動きetc…すべてデタラメなのだ。
見た目、普通の読書感想文に見えるかもしれない。がしかし「読者」は誰ひとり1ミリたりとも、ときめいてなんかいない。
なぜなら課題図書として用意した本は全部この世に存在しない本だから。
もちろんamazonで売っているわけないし、ググっても何一つヒットしない。
課題図書(表紙に載っている本)は表紙しか作っていない。だから中身は1ページも存在しない。
彼ら彼女らが一体何を考えて書いたのか?
読んでないのに一体何を思うことがあるのか?
ミステリーとシュールの狭間のようなおもしろみに満ち溢れた読書感想文となっている。
ありもしない本の
ありもしない感想を
さもあったかのように書く
これを念頭に置いて読んでほしい。